ICHIRO TSURUTA: RINPA

 
この作品「琳派シリーズ」は、私の美人画の原点にもなっている琳派を私なりのスタイルで描いてみた。多くの日本の美術からも影響を受けてはいるのだが、中でも琳派のデザイン性、装飾性、自由さにはより深い影響を受けている。もともと、琳派と呼ばれる絵師達には師弟、徒弟制度というものはなく、先人達へのリスペクトにより、引き継がれてきた様式だと言われている。
なのでちょっと大袈裟ではあるが、今、私が琳派の後継者を名乗っても許されるのではないかとさえ思っている。まだまだ実験的な作品ではあるのだが。
今回の琳派の作品には女性は登場しない。しかし、私の創作スタイルの原点回帰であり、新しい挑戦でもあった。